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修学旅行文集「汽車ポッポ」より

修学旅行の文集「汽車ポッポ」を覚えていますか。

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他のクラスはみんな真面目な詩や短歌なのに、5組だけが全員で書いたふざけまくりのリレー小説。
懐かしさのあまり、クラスコーナーに載せちゃうことにいたします。30年ぶりに読み直して、大笑いしながら担任のM先生がよくこれを許したもんだと改めて感心したのでした。
誤字脱字、文章のつながらない部分などお気づきの点があるとは思いますが、フルネーム以外はあえて原文のままで掲載しました。

 

私は、3年5組のS楽K一です。これから私が5月10日~13日に行ってきた、修学旅行についてお話しましょう。
10日の朝6時過ぎ、私が来てみると、皆、校庭に整列していた。しかし、何故か黒岩君の姿だけは、どこにも見当たらなかった。しばらくすると、一人の男がやって来た。何と足の短い男なんだろう。と私は思った。よく見ると、その男こそ、黒岩君であった。
6時37分、勝島先生の合図の笛と共に、我ら一中生は、足並みをそろえて曽根駅へ向かった。曽根駅から6時51分の電車に乗り梅田駅へ向かった。人々は、その電車の中で何故か立っていた。
服部についたとき、おもしろかった。庄内についたとき、楽しかった。三国についたとき、うれしかった。十三についたとき、あほだった。中津についたとき、くさかった。梅田についたとき、不思議だった。時間は11時15分であった。
塩尻行きの電車乗り場まで歩いた。とても楽しかった。しかし、まわりの人たちは、黒岩君の足をみてこわがっていた。だが、北山君は、そんな彼を見て、なぐさめていた。8時10分に電車に乗った。ハッとした事に、電車の中にはトイレがあった。電車の中から、外に、私は、豊中一中のS楽K一と叫ぶ。

(宮本・松井)(北山・橋本)

ホームにいた、意地悪じいさん、ばあさん達が、K一に向かってバカ、あほ、それでも顔かいなといわれた。私は、これに負けずにS楽K一です。と何度も叫んだ。しばらくして、電車の中に、異様なにおいが、漂ってきた。私達、クラス一同は、中野君がやった事がすぐにわかった。中野君は、このごろ、弁当のとき、いもばっかり食べているので、車内で一発やってしまったのである。中野君にできるなら、僕にだってできると思い、北山と僕、K一と宮本で三段式プー式で、一発やった。そうしたら、6組の車内までとどいたそうである。僕は、自分達のおならのきつさに失神したのである。これはビッグ事件3つの中の1つである。

(東田・酒井)

お話は全く変わりまして、電車が塩尻に着いたところから始まります。電車を降りるとすぐバスに乗り込みました。我ら3年5組のバスガイドさんは、大変美しく、僕は一目で、好きになりました。でも、僕を不安に落としたこと、北山君、宮本君、松井君の目には、ランランと輝く何かが見られたことです。そしてあのお堅いボン会長の目までが、美女を求める野獣のように、変身ではなく、目したのです。バスの中では皆が、一人一人、歌うことになりました。僕は恥かしくて歌えませんでしたが、宮本の畜生は、バカ声で3曲も歌ったのです。この日から、フォーリーブスの友情に、ひびが入ったのでありました。さて、いよいよ待望のグランドではないグランドホテルに行きました。

(土橋・八木・露峰)

僕、S楽K一は、始めに女子の部屋を覗きに、スタスタスタと元気よく階段を登っていったが、途中、メガネをかけた、変わった帽子をかぶった男の人が、立っているのに気がつきました。その人は、なんと、3年5組の親玉である松林先生だったのである。そのとき、僕は、驚いて階段からころげおちて、尻もちをついた。まったく、まいってしまいました。
チャンスを逃した僕は、今度は女子が風呂にはいるのを見ようと決心して、フォーリーブスといっしょに見に行くことにした。だが見張りがたくさんいるので、たちまち、フォーリーブスは逃げ出してしまった。今度は、食事のとき、女子の隣にすわってやろうと必死で計画を立てました。

(村田・天野)

でも、計画は残念ながら失敗、今度は女子を、僕達の部屋に招待しました。出す物がなかったので、デザートのリンゴを、女子たちに出してやると、あっという間に、食べてしまい、僕の分がなくなって食べられなかった事を、僕は、今でも憎しみを感じている状態である。でも、好きなあの子がいたので、僕は、それほど憎しみを感じてはいけないと思った。女子が帰ってしまうと、寂しさに絶えられなかったので、フォーリーブスのショーを開いた。北山は、とくにショックをうけたのか、宮本と抱き合うほど餓えていた。それとも、歌っていた時のポーズであるかは、皆さん、勝手に想像してほしいと思う。

(白井・岩脇)

 

フォーリーブスのショーの途中S楽K一はぬけ出し、先生の様子を見に行った。先生達はふかふかのいすに腰をかけて、夢中で話をしていた。消燈の時間がきて、僕は、あの子の事を考えながら、素直に寝てしまった。
翌朝、天気は抜群であったので、とてもうれしかった。が、食事がまずかったので少しおもしろくなかった。
バスに乗り込んだ。そして、バスが出発した。グランドホテルをすぎる時、ホテルの人達が、見送ってくれたので、僕は、一時的に偉くなったのかと思い、錯覚するところであった。まったく、自分ながらあきれてしまった。

(花菱・沢田)

バスの中で僕は、「野に咲く花」をどでかい声でブッパなした。あまりの感激で、窓からみんなが飛び降りた。それを僕が拾うので苦労した。しかし又、僕はプロになる自身がついた。けれどもそこで北山君も歌い出したので、北山君には、勝てないと思った。でもあきらめちゃなんないと思ったので再び競争心を燃し、あの美声で歌った。しかし今度は、みんなは窓から飛び出さなかった。なぜならみんなは、朝起きたのが早かったので、ねむたくて、ウトウトとしていたからなのです。マァーかわいいこと、みんなのネガオ!特にクソ坊なんかは、ヨダレをたらして、めがねをずらして、歯ぎしりをして、ネゴトをわめいて……。僕は、みんながMEの美声をきいてくれないので、あきらめてねることにしたのです。

(影山・新田)

バスから降りて八子ケ峯に上った。僕は、非常にいきって登りはじめたのだが、自分のおろかさに気づいた。なんと、まあすごいこと、僕はいやになった。僕の愛する彼女も、こんなめにあっていると思うと、かわいそうになり、手をさしのべてあげたいと思い目をつぶりながらその場面を思いうかべていたのだが目をあけてみるとあの北山が、ニヤニヤしながら、僕の手をにぎっているではないか。ぼくは前から北山を変態だと思っていたがこれではっきりわかったので、つき合うのをやめようと思った。しかし、ひつこくつけまわす。僕は強引に北山をつきはなした。すると北山は、「ええよ、ええよ」といって、近くの岩によろめき、泣きだした。

(辻本・征矢)

話はがらりと変って、急にすごい音がした。オツこと東田がやたのである。もちろん「へ」である。そのとき、東田のパンツとズボンがやぶれ、それと同時に、黒岩が「いややのうー」といって失神した。また、話しはがらりと変りまして、ホテルで、ねる時に、黒岩君がねている時、みんなにけられ、なぐられ、まくらをとられ頭や顔をけられ、あまりのひどさで黒岩は、すわりながら、泣いてしまったのである。そして全然泣きやまず、うなっていました。そしてやっと泣きやんだ。そしてだれかが、おもしろいことをいった。とき1分もたたないうちに、笑って、そのあと、みんなに「おまえもう泣きやんだんか」といわれてまた泣いてしまった。そして一晩中ずっと泣きやまなく1日が終わったのでありました。

(越智・宮沢)

二日目はハイキングをしました。朝から歩きました。歩きました。歩きました。少ない朝ごはんで歩きました。歩きました。歩きました。景色にも目もくれずに、歩きました。歩きました。歩きました。緑を踏みしめ歩きました。歩きました。歩きました。少しの休みにも、くじけず歩きました。歩きました。歩きました。知らない土地を、歩きました。歩きました。歩きました。組のまとまりも考えずに歩きました。歩きました。歩きました。かけ声も高らかに、歩きました。歩きました。歩きました。バスの場所まで、歩きました。歩きました。歩きました。今日はほんとうに、よく、歩いたと思いました。

(前野・毛利)

みんなやっとそろって整列。何というズボンの汚れ方。…これじゃガイドさんに見放されるのではないかと、ぼくは心配になった。
ビーナスラインを通って車山に到着し、又々山登りをした。修学旅行とはこんなにシンドイものかな?とつくづく思った。頂上から見えた富士山がゼリー型に見えた。よく考えてみたら、まだ昼ご飯を食べていなかった。「ああお腹がすいた」すきっ腹をかかえていざ強清水へと、バスで出発。やっと待望の昼ご飯だ。空腹のわりには、あまりおいしいとは言えなかった。アー腹は満腹になったし、眠くなってきた。お空は真っ青いい天気。ヒバリもピーチク鳴いている。横で北山君や平川君や先生が地球をもち上げていたが、無視して心ゆくまで寝ることにした。しかしBUTかの有名な松林センセが「みんなで遊ぼうよネ!酒楽君」と、えび茶色の顔をのぞかせた。

(佐久間・野口)

さて5組だけのひとときが終わって、バスへ集合、僕は、あの美しいバスガイドさんの美声を、聞きながらスヤスヤ眠ってしまった。
夢の中ではあの子の夢。なんとすばらしい夢だったんだろう。お花畑で、あの子とおにぎりを食べた。あの子が8つで僕2つ、とてもおいしかったなあ~~。と。にやけているところに、にっくき北山がばかでかい声を出すので、せっかくの夢が破れてしまった。とぶつぶついっているうちに、八島七島湿原についた。バスから降りてトンネルを、くぐりぬけると、そこは、雪国ではなく湿原であった。こけがいっぱいあった。一列に並んで舌へ下へとおりていった。が、つまらないので途中でやめて、また上がっていった。

(大石橋・江川)

ふたたび、バスに乗り、30分ほどゴトゴトゆられながら、北山君や宮本君がいろいろな歌をたくさん唱った。天野さんもそれにまけず大きな美しい声で唱ったのである。みんなは、それを聞いて、失神しそうになりかけた。でも「高本君の亡霊が出た」と越智君がいったのでみんなびっくりして、失神しそうになったのをとめさしたのである。それからである。「それでけっこうです」と平川君はふとんをかぶって、車内を走り回らなかったのであるのである。そしてバスが目的地につきそうになったと思ったが、まだでありそうろう。でもすぐ着いた。ここは星野温泉であります。

(高本・平川)

 

僕、K一は、男子ぶろに入らず、わざと女子ぶろに、入ったのであります。しかし女子は、何も、さけばなかったのであります。おかしいなと、僕、K一は思ったのであります。あとから女子に聞くと「男子なんて、入って来たの?」と僕はぶじょくされたのであります。
しかしその女子ぶろに入ってきたM先生に、見られてしまったのであります。これがBig事件2つめの事件なんであります。その夜、僕は、皆んなの顔が、M先生に思えて、食事ものどを、通らなかったのであります。そこで皆んなより一足早く寝てまたまた、いやな夢を、見てしまったのであります。一晩中、僕はうなされました。しかし、次の朝は、とても、北山君の顔が見られなかった。そのため今日は、お便所へ、36回も行ったのであります。M先生とは、だれか勝っ手に、想像してください。

(馬場・佐藤)

朝になり、そして起床になり、へやから、出てどこかに行ったりした。それから強清水へ着くまで、何分たったかわからないので、考えてください。強清水につくと、昼食になりますが、その前に全体集合をして、写真を、とるクラスは、写真をとる場所へ、移動しました。わが5組も、写真をとってしまって昼食をとる場所をさがしに、上の方へ行って食べ終わってゲームをしました。
そのゲームとは、ハンカチおとしです。これで10分から20分ぐらいあそびました。それから次の所へとバスに乗って、出かけていきました。

(黒岩・小熊)

強清水からバスに乗り、八島七島に向かった。その時は、バスの中は、あまり楽しくなかった。バスから降りて、八島七島を、見ました。八島七島には、水ごけがはえていた。バスに、もどって、小諸懐古園に行った。千曲川の写真を取り、僕たちも写真を、取りました。藤村記念館が、あったけれど僕たちは見なかった。バスにもどった。バスに、乗り出発し中軽井沢に向かった。
星野温泉につき、僕は、だからあまりおもしろくなかった。部屋では、僕は3人だったからおもしろくなかった。だけどテレビがあったからおもしろかった。

(山本・宮道・平田)

 

なんだか文集のあらすじが、変ですね。どういうわけか強清水と、星野温泉がくり返して出てきました。だれが、まちがえたのでしょうか。とまあ、話は、物語に、もどって、アサ~~~です。眠むたい目を、こすりながら、まずい朝食をすませ、部屋にもどり、荷物の整理、そして、あわただしく、バスに乗ったのであります。だから今はバスの中。
今日も美人な、バスガイドさんに会えて、みんなとてもしあわせなのであります。特に一番うれしそうな顔をしていたのは、だれだったでしょうか?
その人こそS楽K一でございました。しかしもう一人北山君が、いました。まあそんなことはあっちゃにおいておきましょう。
さて、バスですが、もうすぐで鬼の押し出し園で、ごじゃいます。その間、いろいろなことがありますが、こまかいことは、やめて、鬼の押し出し園に、行きましょう。
そこは、岩だらけの、岩ばっかしの中に、ほんのちょっぴり建て物がたっているような所です。ところで、その岩は、赤っぽく、黒っぽく、やや、茶色っぽかったのでありました。
その場所は岩・岩・岩・岩、まだまだ岩・岩・岩・岩・岩・岩・岩でありにそうろう。しかしとても、たのしかったのでありんす。
白根火山に、バスで、登りました。そしておりました。志賀高原で歩きました。そしてバスにのりました。善光寺へバスで行きました。そして帰えりました。長野駅へ行きました。そしてディーゼルカーにのりました。国鉄のしののい線の「うばすて」という駅があります。そこで、ディーゼルカーが、バックしたのです。その時を最後に、僕はみんなの生きた顔を見ることができませんでした。
ディーゼルカーが川に、落ちたのです。そして車内は、火と血の海しかし僕は、助かりました。なぜなら便所の中にいたからです。
落ちた時、中が、水びたしになったので、火から助かったのです。しかし僕は、今、頭から、手から、足から血が、出ています。
ああ!あっ、北山が何か言っている。僕は、身を近づけて、最後の一言を、聞いた。

(中野・滝華・小糸)

「直ちゃんを、たのむ……。」そして、北山は、つめたくなっていった。僕は、血まみれになって、森を、歩いた。人影もない、人家もないらしい。つかれたので、僕は、草の上に横になった。
きれいな空だ、吸い込まれそうな、深い青、さっきまでの、地獄のような光景が、うそのようだ。見とれていると、金色の物体が、空中を舞っているのに気が付いた。その物体は、見る見るうちに降りて来た。それは、巨大な円盤だった。よく見ると、遠くの方にも、数十個の金色の円盤が見える。
と、それらの円盤から、スポットライトのような光線が出た。遠くで朝やけのような、光が、おこり、大音響が、とどろいた。
僕は恐ろしくなって、電車の方に向かって逃げて行った。しかし宇宙人の一人が、僕の背後を追いかけて来た。僕は、サッカーできたえた足と、天分のすばしっこさをフルに活用して、なんとか、宇宙人をまいて、電車にもどった。すると、電車が青白い炎を出して、もえていた。僕は、ぼうぜんとなり、その場に立ちつくした。
みんなの死体は、異様な臭気を漂わせ、まだ生きている者もいるらしく、苦痛の叫び声が、ときどき聞こえてきた。
それから僕は、2日間、まる2日間何も食べずに、ここでまっている。しかし、僕はもう我慢できない。そばに北山の死体がある。こんがり焼けた死体だ。その死体は、黒と赤によって、色どられ、その臭いは、食欲を、さそうばかりだ。一口、一口ならいいだろうくさっていたっていい。食当たりで死んだ方が、現状よりずっといい一口、一口なんだ。
気がつくと、僕の口には、血がついていた。口の中には、生臭い感触がする。まあ、これで食欲の方がなんとかなった。
しかし、その後に、たえられない孤独がおそって来た。「そうだ!!町へ行こう、町へ行ったら人間に、会えるだろう」そして僕は、町へ向かって進んだ。1時間ほど歩くとはるかかなたに、町の光が、見えた。「あっ!!町だ。これで僕は、たすかる。」僕は、走った。だが、そこにあったのは、見たこともないドーム形の建物が、あった。「これはなんだ、この前の宇宙人の作った町なのか?」おそろしくなって、僕は、電車のあるところへ走って帰った。「この前来た円盤は、やはり、地球侵略に来たのか、この前のあの光は、町を、つぶしていたのか、するとこの地球にいる地球人は、僕だけか………。もうだめだ…… いやまてよ。
ひょっとすると、地球人より宇宙人の方が、おいしいかも、フフフ………」

(松田・酒楽)

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